内視鏡がなければ、加工後の内径検査はとても難しくなります。
高額なX線設備の導入に数千万円かける事は、お客様にとってかなりの負担です。
そんな時、工業用内視鏡を活用すればわずかな隙間があれば内部を観察できます。
内部を確認する事で、不良流出を少しでも防ぐことができ、余分なトラブルを低減させる事が可能です。
内視鏡は古くから使用されています。
古代ギリシア・ローマ時代から中を覗いて見るということはあったようです。
その後グラスファイバーを使用した医療用の胃カメラが本格的に開発され、今では先端にCCDカメラのついたタイプのカメラが様々なメーカーから発売されています。
その技術を工業用に応用したのが、丈夫で水油にも強い工業用内視鏡です。
現在の製造業、主に自動車や航空機の部品は複雑形状をしている事が増えてきました。
大昔であれば、穴の入り口から内径の奥まで覗けていたかもしれませんが、現在は金属内部の曲がりくねった先や、1ミリ以下の極細穴などの通常目視では見えない部分を管理しなくてはいけません。
その他クロス穴のバリ、鋳造品の残砂など加工時に確認しておかないと、後々リコールなど重大な事案に発展しかねません。製造現場、品質管理の現場の皆様、あなたの味方の内視鏡です。